Style No.3383
ミスト径10μ以上で、高い分離性能を必要とする場合に使用されます。No.3346に比べて操作速度が若干低くなりますが、少ない積層でも充分な捕集効率が得られます。通常100m/m程度の厚みで使用されます。
ここ数十年、化学工業の著しい技術革新により数多くの化学製品が誕生し、続々と最新設備に切り換えられております。
主にガス中に飛沫同伴するミストを捕集分離するミストセパレーター(ミストエリミネーター)は、近年の化学プラントの中では必要不可欠な装置となっており、特にWire Mesh
Demisterは、高い捕集効率と低圧力損失を持った性能の高さが立証されています。
弊社は永年に亘り、新製品の開発や製品の改良等の研究実績をベースに、各ユーザーの多様な使用条件に合ったワイヤーメッシュデミスターの設計・製作を数多く実施しており、多くの皆様より万全の信頼を頂いております。
21世紀を迎え、リサイクル・ゼロエミッション等の地球環境問題は、もはや不可避なテーマとなっており、今後益々高度な分離技術が要求される事と確信しております。
弊社におきましても、より高性能な製品とより経済的な製品をご利用頂ける様鋭意努力する覚悟でございます。
何卒、トウトクエンジ 株式会社(トウトクⓇ)のワイヤーメッシュデミスターをご活用下さいますよう宜しくお願い申し上げます。
尚、詳細設計につきましては当社営業部までご相談ください。Wire Mesh Demister 理論計算式によりスピーディーに対応致します。
Demisterは、次に示す(液/ガス)を伴う装置等に広範囲に使用されており、特に石油精製、石油化学、ガス化学等の化学工業に最も利用されております。その他様々な工業分野にも利用範囲が拡がっております。
Demisterの分離作用とは、物体の慣性衝突作用を利用したものであり、主にガス流中に飛沫同伴するミスト(粒径の小さい液滴)を効率よく捕集分離します。
ミストがデミスターを通過する時点で、その慣性力によりワイヤー表面に衝突し捕捉されます。そして次々にミストが衝突を繰り返し、表面張力により徐々に集合していきます。更にワイヤー間の毛細管現象も作用してより大きな液滴へと成長し、適当な大きさになれば重力によりワイヤー表面を離れ下方に落下していきます。
この様に液滴とガスはデミスターによって完全に分離され、不純物として除去されます。
図-3の様に、細い金属線で編まれた網を、2枚1組としてウェーブ加工を施し、互いの稜線が重ならない様交互に幾層にも重ね合わせ形成されています。
このデミスターは、空間率が94%〜99%と極めて大きいだけでなく、線材の全表面が空間と接触しており表面積も非常に大きくなっている為、軽量で圧力損失が小さく且つ捕集効率が高いと言う正に理想的な構造を形成しています。
適用 | Style No. | 適用 | 空間率(%) | 表面積(㎡/㎥) | 密度(kg/㎥) | YORK MESH |
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細粒ミスト | #3346 | 高処理型 | 99.0 | 156 | 80 | 931 |
#3383 | 標準型 | 98.2 | 280 | 144 | 431 | |
#3311 | 高効率型 | 97.6 | 375 | 192 | 421 | |
#3322 | 超高効率型 | 96.0 | 750 | 380 | ― | |
微粒子ミスト | #4006 | 高効率型 | 97.0 | 995 | 216 | ― |
#4012 | 超高効率型 | 94.5 | 1990 | 432 | 333 |
このスタイルは最も廉価であり、ミスト、ダスト径の比較的大きい粒子や、非常に粘度の高いミスト、又固形物の汚れが含まれている液体を高いガス負荷で処理する場合に多く用いられます。
一般に150m/m以上の厚みで使用されます。
ミスト径10μ以上で、高い分離性能を必要とする場合に使用されます。No.3346に比べて操作速度が若干低くなりますが、少ない積層でも充分な捕集効率が得られます。通常100m/m程度の厚みで使用されます。
ミスト径10μ前後が多い場合、最も経済的で且つ利用価値の大きい高性能なものであります。飛沫同伴を0近くに抑えなければならないプロセスガスの吸収/蒸留装置、蒸発器、ノックアウトドラム等に多く使用されます。通常100m/m〜200m/m程度の厚みで使用されます。
No.3311 の2倍の密度になるように設計されたもので、高効率のものを要求される場所に使用されます。
通常100m/m〜150m/mの厚みで使用されます。
非常に細いワイヤーを複数本束にして編まれており、表面積を非常に大きくとっています。
ミスト径5μ〜10μ程度の微粒子が多い場合の分離に使用されます。
通常100m/m〜300m/mの厚みで使用されます。
数μmからの微粒子を完全に分離したい場合に使用する超高効率型であり、No.4006の2倍の密度を持っています。特に高純度が要求される蒸発器やガス洗浄器、有害物を含んだ液の飛沫同伴をほぼ完全にシャットアウトするダクト等に用いられます。通常100m/m〜300m/mの厚みで使用されます。
金属 | SUS-304,304L、316、316L、Ni、Ti、Cu、etc |
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合成樹脂 | フッ素樹脂 [ETFE、FEP、PFA]、PP、PVDC、PE、etc. |
適用材質は、各種金属、合成樹脂(フッ素樹脂やプラスチック製繊維)の細線として供給される材質は殆ど製作可能となりますので、
耐熱性、耐食性、耐薬品性等使用条件に合わせて幅広く選択できます。
ウェーブをつけた帯状のDemisterを渦巻状に巻きながら所定の径に合わせて製作します。
通常400m/m以下の小塔径に利用されます。
これは、Demisterを1組ずつ90°交差にて所定の厚みまで積層し製作するもので、使用上要求される形状(丸型、角型)や厚みの選択が自由にできます。
又、大塔径の場合マンホールより装着できる様、分割切断加工が可能となっております。
Demisterは、小塔径の限られた場合を除き、サポートグリッドにより補強し、塔内に装着しなければなりません。グリッドはDemisterの性能を阻害しないよう充分な開口率を持たせ、尚且つ充分な強度を持つように設計する必要があります。
材料は、一般的にdemisterと同材質の板材が用いられますが、ご要望に応じ異材質やコーティング処理等の選定が可能です。
Demisterは、その使用目的や使用条件に合わせたスタイル、厚み、操作速度を選定しなければその性能を充分に発揮できません。
弊社では永年の研究実績に基づく理論計算式をご用意しており、右欄のデータをお知らせ頂ければ迅速に最適スタイル、サイズ、分離性能、圧損等の解析値をご提示致しますのでお問い合わせください。